2013年8月24日(土)幸手〜南栗橋

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6回目の細道紀行は8月24日(土)。情け容赦ない猛暑のなか、ペットボトル片手に歩き出す。

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日光街道をしばらく行くと、ペットショップカトウという看板のわきに鳩の入った鳥カゴが並んでいる。奥には作業ズボンの兄ちゃんがひとり。あの、これレース鳩?「はい。1100キロは飛びますよ」本業はリフォーム屋さんなのだけど、鳩を扱いたくて始めた店だとか。「ベルギーで優秀な成績を納めたニューシャンデリー号の孫」と説明してもらうと、心なしか鳩の顔が賢そうに見えてくる。ほかにもインコやらシャモやらがいっぱい。「夜は全部のカゴを店の中に入れるから、足の踏み場もないです」と嬉しそうに言う。

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さて、昼飯どうしようと考えつつ先へと歩く。と、定食屋「しえる」発見。店主いわく「近くで農家やってて、米も野菜もそこで採れたもの」だって。これは期待。まず「これでもつまんでて」と出て来たのがチャーシューと餃子。付きだしというよりおかずである。なすピーマン味噌炒め定食は小鉢にかぼちゃがついている。さらに、さっき食べたチャーシューの皿に再びチャーシューが盛られて出て来た。「ご飯おかわりしてねー」ありがとうございます…でも既にけっこう満腹です。「うちは畑に砂が入ってるから、他のところより土がいい」んだそうです。「夜は飲み屋もやってるよ!」

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日光街道をさらに行くと、永文商店という古い酒屋さんがあった。樽に入った生酒を売っている。エプロンをかけた粋な姐さんに「飲んでみます?」と言われ、試飲させてもらと、おお。まろやか。ここの自慢は、店の奥に続くトロッコのレール。街道沿いのため店がタテに長く、酒瓶などを運ぶのにトロッコを使っていたんだそう。このレールを見学しにくる方もいるらしい。そのレールわきに、昔ながらほうろうの看板が無造作に置いてあるのもいい感じだなあ。

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ちょっと道をそれてみる。昔ながらの店構えの小林豆腐店。「消泡剤を使わずとうふを造っています」という張り紙もみえる。時計は14時過ぎ。父と息子らしきおふたりが、洗い物をはじめていた。豆腐買いたいけど旅の途中なので…と言い訳してたら「どうぞ」と冷や奴を出していただいた。しかも一丁。う、あの、さっき食べ過ぎててかなり腹苦しいんですけど…。しかし、さすが老舗の豆腐。ペロッと食べてしまった。凝固剤はにがりのみ使用だって。83年変わらないという優しい味。

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すっかりふくらんだ腹をさすりながら、炎天下を歩く。田んぼの緑が目にまぶしい。蝉の声が降ってくる。トタンの壁に木の影が黒々と落ちている。

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あれはイチジクだな。赤紫の実もなっている。公園では外回りのサラリーマンらしき人がひと休みしている。

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あからさまにピンク色の建物が見えて来た。屋根のところに「栗橋大一劇場」とでっかく書かれている。あ、ストリップ劇場か。駐車場で足の悪そうな猫がこっちを見ている。小屋の中に入ってみたいけど、お金がないや。よし、劇場は次回のお楽しみということにして、今日はここまでにしよう。

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お姉さんたちの写真が載ったポスターで公演予定をしっかりチェックして、南栗橋駅に向かった。

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