2014年1月24日(金)小山〜新治

ディープおやじの洋品店をあとにして、さらに行く。

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しばらくするとパン屋さんを発見。「国産小麦と自家製酵母のパンとお菓子 イイパン」こういうの、めっちゃ好物ですわ。考えるより先に足が店の中へとむかう。並んでるパンを眺めるだけで頬がゆるむ。くるみ入りパンとアップルパイを買う。

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県道264号線を東に向かっていると、今度は「べえかりい木馬」という茶色い看板が。またもやふらふらと店に入る。はたから見れば、ほとんど誘蛾灯に引き寄せられる虫である。なんとこの店は真っ黒いパンが! 竹炭を練り込んであるらしい。大丈夫か? 苦かったりしないのか? 「まっくろ黒助」という名のプチ竹炭パンを買って、さっそくかぶりついてみると…おお。なんかまろやかな味だ。

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黒いパンをかじりながら歩く。昭和電工の工場を過ぎてしばらくすると、家が少なくなってきた。道沿いには、閉店したまんま空き家で残っている店鋪が目につく。ステーキハウスも雑貨屋もレストランもパチンコ屋もガソリンスタンドも…。

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和談坂というところにやってきた。大きな石碑があり、その前で熱心に眺めてるおじいさんがいる。聞けば、この和談坂のいわれを記した碑らしい。曰く、ここは小山氏と結城氏の領地のちょうど真ん中にあたる場所。小山氏と結城が兄弟喧嘩した際に、ここで和睦したんだとか。

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「石碑、きれいになったねえ。誰かが掃除してくれたんだね」

俺に聞かせたのか独り言だったのかわからない調子で、おじいさんが言う。

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すこし日が傾きかけた頃、また住宅が多くなってきた。結城市の市街地に近づいたらしい。心なしか小山より新しいような、区画整理された町並。

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結城市の観光案内所で少し休んで、また歩き出す。空が高い。今日は最初の出会いが濃密だったけど、そのあとはあまり人としゃべってないなあ、などと考えながら。

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鬼怒川をわたる。このあたりから筑西市だ。遠くにぼんやりと見えている山は筑波山だろうか。学校帰りの高校生が自転車で追い抜いて行く。

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下館の駅に向かう途中で、本日3軒目のよさげなパン屋さんをみつけた。もう閉店まぎわであまり商品が残ってなかったけど、リュバンというパイ生地のサクサクしたパンを買う。それだけでちょっと幸せな気分になれるんだから俺も安上がりだ。

その先にあったのは、本日2軒目のマネキンのある洋品店。店のおばちゃんふたり揃ってカタコトの日本語で、ラメ入りのニセピカソみたいなを服着ている。そのふたりが教えてくれたところによると、ここのマネキンは日本製ではなく、年代物でもないらしい。まだ若いのね。ただちょっと、まつ毛が落ちそうなのが気になるわ。肌ツヤはいいけどね。

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日もすっかり暮れた。下館駅近くの「お食事処 華」でフライ定食にありつく。それからもう少しだけ歩いて、隣駅の新治までたどり着いたところで、この日は終了。で、電車で小山まで戻り、停めてあった車を下館まで移動。その日は駐車場でひと晩過ごした。「俺の細道」初のお泊まりである。

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