8回目は11月6日(水)。東北本線野木駅で降りて歩き始める。空は高く、国道4号線沿いにはススキが揺れる。
赤い豆を干している農家があった。小豆だと思ったら「ささげ」だそうだ。小豆よりちょっと小粒かな。「おこわに入れるんだよ」と教えてくれた。
栗園の前を通ると、実をとったあとのイガが積み上がっている。歩道に張り出した枝の上では、ザクロの実がはじけている。足元にはカリンが転がっていたりする。秋に実るものって多いなあ。
そして何といっても柿! 道沿いの庭先やいたるところに柿の実がたわわに実っている。日差しを受けてつやつやと光り、あたりには甘い香りが漂っている。
間々田駅前まで来ると、そのあたりの住所は小山市乙女。近くを流れるのは思川(おもいがわ)。まさに乙女チックだなあ。朝日屋本店という和菓子屋さんで「思川まんじゅう」を買う。さっそくほおばりながら道の反対側を見ると、なにやら立派な建物が。小山市立車屋美術館と小川家住宅。残念ながら美術館は展示をしていない時期だったが、小川家住宅を見学することに。
玄関を入ると、ボランティアのおじさんが案内をしてくれる。小川家は江戸時代から肥料問屋を営んでいて、明治期に日光街道に引っ越したとか。その際、乙女河岸にあった建物の一部をそのまま移築したそうで。釘を使わない建築や和洋折衷の様式が珍しい。奥に進むとガラス戸の向こうには庭園が。ん?庭の景色が陽炎みたいにユラユラ見える…。実は手吹きガラスなので光が均一にならないらしい。こんなところも情緒を感じるなあ。








