【活動報告】20140912 テクテクめぐる縁がわアートin南三陸

田代ジャパンの千原です。

9/13(土)・14(日)と宮城県本吉郡南三陸町に行ってきました。

今回は「テクテクめぐる縁がわアートin南三陸」というアートイベントに ボランティアスタッフとして参加させて頂きました。

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このイベントは、南三陸の入谷という地区の方々とアーティストの方々がいっしょになって里山展覧会をつくるというテーマのもので、今回で2回目の開催だそうです。

主な内容としては、アーティストの方々といっしょになって作品をつくるワークショップとその展示。それにスタンプラリー。各所の縁がわに設置されたスタンプを集めるとこのイベント限定の素敵なプレゼントがいただけました。

会場となる数々の「縁がわ」は吹く風が心地よく、のどかな空気が流れ、そこに来るひとと迎えるひとの交流の場になっていました。

天候にも恵まれ、青い空の下を縁がわ目指してテクテクあるいていきます。そんな、ゆったりとした時間の中で触れる入谷の自然は、秋の到来を感じさせ、目に耳に鼻に、とても心地良かったです。

_MG_2227_ブログ用(稲刈り前のまぶしい黄金色。入谷ゴールドと呼ぶことにしました。)

_MG_2236_ブログ用(もうじき色づく小さい秋。)

この素敵なイベント、テクテクめぐる縁側アートで私たちは運営スタッフのお手伝いをさせて頂きました。

スタンプ設置場所でのおもてなしや、受付補助が主な内容でしたが、ワークショップに参加させて頂いたり、テクテクめぐったりと・・・お手伝いで来たはずなのに、完全に堪能させて頂いてしまい・・・とても充実した2日間を過ごさせていただきました。

1日目は、早朝に仙台で集合しレンタカーで南三陸へ。昼前に到着し、最初は二手に分かれました。片方は2名でワークショップのお手伝い。

「ヘンテコなイキモノをイメージしてつくる」この縁がわでは、既に小学生がつくった作品がたくさん吊るされていました。ハンドメイドの温かみと、愛嬌のある不思議な可愛さをもったイキモノたちは、ときおり風に揺れながら素敵な世界観をつくりだしていました。

_MG_2241_ブログ (ヘンテコなアソビバつくろぅ の縁がわ。イキモノがゆらゆら。)

一方私は、受付をお手伝いするはずが、そこに来た小学生の男の子に連れられて入谷を走り回っていました。民家の間をこっそり通り抜けたり、いろんな近道を知っている彼を追いかけたり、とんぼを捕まえようとしてみたりしながら、どんどんスタンプを増やすその子を安全に受付に送るのが午前中のお手伝いでした。(その子のちょっとスリルなツアーは結果的にとても楽しかったです)

地元のお母さん特性の炊き込みごはんを頂き、昼食休憩。お世話になった縁がわのお家にお住まいの方とアーティストの方とお話ししながらのんびり。

午後は、スタンプ設置場所で休憩所で訪問された方をおもてなし。   このイベントの会場となる縁がわは多くが、ふだんは住人の方がそこで生活されている住居の一部であることが多いようでした。

休憩所では、そこのお宅の3人のお子さんといっしょに、疲れた訪問者の方にコーヒーを出したり、お話したり、スタンプへご案内したり、ご主人からお話を伺ったりしていました。少し小高いところに建つそのお宅の目下には、たなびく入谷ゴールド。

静かな晴天のもと、たまの来訪者は、少し疲れてそれでも楽しそうな大人だったり、息を切らして目をキラキラさせて来る小学生だったり、近所のおばちゃんだったり、いろいろでした。

午後、2箇所目は「ひころの里」という場所。ここではいくつかのワークショップや展示がされていて、とても賑やかな縁がわでした。

とくに、今回イベントに参加するきっかけとなった乃村工藝社さんの「光の箱」の展示がありました。以前田代ジャパンで参加させて頂いた「光の箱」のワークショップをご縁に今回のイベントをご紹介頂きました。

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(さかさ富士のようだと話題のさかさ光の箱)

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(イベント前の数回のワークショップでつくられた光の箱は100個以上。きちんと整列されて、今回も暗闇の中とっても幻想的に輝いていました)

そんなかんじでのんびり充実した1日目。

 

そして2日目。この日は、縁側への導線設置から始まりました。オリジナルで手作りの導線を、子供の目線を気にしながら貼っていきます。

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そして受付補助のお手伝い・・・と思ったら何やら、遠くの方から賑やかな音と掛け声が。

なんとこの日は、年に一度の八幡神宮「入谷打囃子」のお祭り当日でした。神社から神輿とともに、たくさんの人が出てきました。 _MG_2353_ブログ用

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(南三陸のゆるキャラオクトパスくんも工房のなかから出てきて、終始くるくる回転しながらお祭りを盛り上げていました。)

お祭りをちらっと見学しながら、受付。2日目は、通りすがりの人からここめがけてやってきた小学生の子達まで、地元の方から県外の方まで、午前中だけでたくさんの方がいらっしゃいました。

スタンプラリーの案内をしたり、ワークショップの持ち物を参加者に連絡したり、受付前の足湯のお湯を交換したりして午前は終了しました。

午後はフリーにしていただき、是非イベントを楽しんでいってと言って頂けたので、お言葉に甘えてテクテク。

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(子供たちが撮った、がんばる南三陸の大人たちをテーマにした写真展。撮影者の子供に向ける、大人の柔らかい表情が印象的でした)

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(小学生の子たちがつくった絵本。入谷の特産、蚕のキャラクターが多かったです。どれもほっこりするようなストーリーでした。)

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(お昼は、地元の食材ばっかり「ばっかり茶屋」で頂きました。ここでしか食べられない豪華なお料理がとってもお安くいただけます。)

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(八幡神宮から見下ろした風景)

改めて、参加者としてテクテクあるくと、魅力的な作品の数々に感動するのはもちろん、入谷の自然を全身で感じながら、子供達とさわぎながら、心身ともに癒されるのがわかりました。

是非来年も、参加させて頂きたいです。

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(実行委員長の栗林さんと)

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(乃村工藝社・浅野さんと実行委員ぐっちょんさんもいっしょに)

 

文章・写真:千原麻美

【活動報告】20140815 東京発 田代ジャパン陸前高田行きボランティアバス

「ボランティアに参加して本当に良かった」。
被災地復興のボランティア参加者から、こんな言葉をたびたび耳にする。
ボランティアの作業自体は容易でないことが多いにも関わらず、何故こうした言葉が参加者から出てくるのであろうか。

私にとっては、三回目の参加であった。今回の作業の目的は、陸前高田市での側溝整理と遺留品捜索活動を行うことであった。側溝のふたがあるところも多く、まず重機を使いながらそれらを外す。その後スコップを使いながら、中の土を道に掘り出していくのだが、側溝のふたや大きな瓦礫などが埋まっている為、それらを取り除きながらの作業はなかなかスムーズには進まない。被災した時に流れ出たであろう油を含む土の中から熊手で遺留品を探すなど、困難な作業も多かった。

ラジオ体操

 

(活動前のラジオ体操)

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(活動場所・内容についての指示を受ける)

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(必要な道具を運ぶ)

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(現場で活動の手順や諸注意の説明)

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(掘り出した泥土の中をクマデで丁寧に捜索する)

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(開けたフタは重機や機械を使って閉める)

それでも、このボランティア活動に参加して本当に良かったと、私も心から思っている。今回、特に心に残ったことは、「避難所について本当に知っているか?」という、被災地の語り部さんのお話であった。「あなたは避難所の場所を知っていますか。その避難所は、本当に安全ですか」「その避難所にある、備蓄の内容、量を知っていますか」「避難所の設備を本当に把握していますか」語り部さんの、ひとつひとつの言葉が心に刺さった。私は自分自身の避難所の場所は知っていたが、それ以上のことは全く知らなかった。これらのことの把握が重要ということを知っただけでも、私にとってはボランティアに参加させていただいた意味が十分にあった。

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(2日目・語り部の釘子さんに陸前高田市内を案内して頂く)

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(陸前高田インフォメーションセンターにて)

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(最後は高台へ)

「どうか、同じことを繰り返さないでほしい」「そのためにも、避難所を孤立しない、安全な場所に作れるような社会を作ってほしい」という被災地の方々の願いが、心に響いた。そして現地の方々からは、「被災地に足を踏み入れ、私達のことを知ってもらえるだけで嬉しい」と仰って頂ける。

田代ジャパンの活動は、特定の場所や人と繋がっているものではなく、様々な地域にあるボランティア活動のニーズに応えていくものである。今後も、継続的に活動に参加することで、被災地の方々の声を聞き、その声を自分の周りの人々にも伝えてゆくことが出来れば幸いである。

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文章:加藤 沙織(大学1年生)
撮影:佐藤 勇馬・高橋 紀之

【活動概要】
日時:8/15(土)9:00~15:00
場所:岩手県陸前高田市気仙
受入:NPO法人 P@CT
人数:16名
内容:側溝の遺留品捜索
概要:かさ上げ間近の気仙における側溝捜索活動ということで重機も導入され、急ピッチで作業が進められた。

他地域で行われていたものと同様の作業手順を採用し、経験者も多数いたことから進捗がかなり早かったように感じた。ご遺骨の発見には至らなかったが、遺留品が多数発掘されるなど、震災から3年以上経った今も手付かずのまま残っていた側溝の中の確認作業ができたという風に感じた。

 

 

石巻ハッカソンカレー部

田代ジャパンの難波です。活動のご報告をさせていただきます。
2014年7月26日、石巻工業高校で「石巻ハッカソン」というIT系のイベントが行われました。
このイベントはIT系では誰もがご存知のような大物たちが集っています。
私たちはその数いる参加者の中で唯一、ITと直接関わらない「石巻ハッカソンカレー部」として参加させていただきました。
私たちは、石巻ハッカソンでは参加者のほとんどが昼食として食べる通称「ハッカソンカレー」を作りました。
田代ジャパンからの参加は計4名、全員では11名ほどのカレー部員です。
今回は漁師さんの提供で、アサリカレーでした。
カレー作りにおいては、カレーのルーを入れるまではカレー部史上最も順調とまで言われるほどでした。(私自身初参加のため実態はわかりません)
しかし、ルーをいれ十分な粘性がないことを確認しました。
また、お米にも水気がなくなるといった事態が発生しました。
この難局を様々なアイディアで乗り切りました。
そのアイディアとは、「おろしジャガイモ」と「アサリ汁」です。
おろしジャガイモは粘性を増やすことに役立ち、アサリ汁は米に水気を与えました。
このことによって無事に昼ごはんに間に合わせることができました。
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今回はカレーを作りに東京から石巻へ行きました。(事実、目的は本当にそれだけです。)
もちろん東京の人間が様々なものを抱える東北に関わることは難しい部分も感じてはいますが、関わり方にはいろいろありその一形態として”イベント”といった形がなされているのかな、と感じました。