田代ジャパンの千原です。
9/13(土)・14(日)と宮城県本吉郡南三陸町に行ってきました。
今回は「テクテクめぐる縁がわアートin南三陸」というアートイベントに ボランティアスタッフとして参加させて頂きました。
このイベントは、南三陸の入谷という地区の方々とアーティストの方々がいっしょになって里山展覧会をつくるというテーマのもので、今回で2回目の開催だそうです。
主な内容としては、アーティストの方々といっしょになって作品をつくるワークショップとその展示。それにスタンプラリー。各所の縁がわに設置されたスタンプを集めるとこのイベント限定の素敵なプレゼントがいただけました。
会場となる数々の「縁がわ」は吹く風が心地よく、のどかな空気が流れ、そこに来るひとと迎えるひとの交流の場になっていました。
天候にも恵まれ、青い空の下を縁がわ目指してテクテクあるいていきます。そんな、ゆったりとした時間の中で触れる入谷の自然は、秋の到来を感じさせ、目に耳に鼻に、とても心地良かったです。
(稲刈り前のまぶしい黄金色。入谷ゴールドと呼ぶことにしました。)
この素敵なイベント、テクテクめぐる縁側アートで私たちは運営スタッフのお手伝いをさせて頂きました。
スタンプ設置場所でのおもてなしや、受付補助が主な内容でしたが、ワークショップに参加させて頂いたり、テクテクめぐったりと・・・お手伝いで来たはずなのに、完全に堪能させて頂いてしまい・・・とても充実した2日間を過ごさせていただきました。
1日目は、早朝に仙台で集合しレンタカーで南三陸へ。昼前に到着し、最初は二手に分かれました。片方は2名でワークショップのお手伝い。
「ヘンテコなイキモノをイメージしてつくる」この縁がわでは、既に小学生がつくった作品がたくさん吊るされていました。ハンドメイドの温かみと、愛嬌のある不思議な可愛さをもったイキモノたちは、ときおり風に揺れながら素敵な世界観をつくりだしていました。
(ヘンテコなアソビバつくろぅ の縁がわ。イキモノがゆらゆら。)
一方私は、受付をお手伝いするはずが、そこに来た小学生の男の子に連れられて入谷を走り回っていました。民家の間をこっそり通り抜けたり、いろんな近道を知っている彼を追いかけたり、とんぼを捕まえようとしてみたりしながら、どんどんスタンプを増やすその子を安全に受付に送るのが午前中のお手伝いでした。(その子のちょっとスリルなツアーは結果的にとても楽しかったです)
地元のお母さん特性の炊き込みごはんを頂き、昼食休憩。お世話になった縁がわのお家にお住まいの方とアーティストの方とお話ししながらのんびり。
午後は、スタンプ設置場所で休憩所で訪問された方をおもてなし。 このイベントの会場となる縁がわは多くが、ふだんは住人の方がそこで生活されている住居の一部であることが多いようでした。
休憩所では、そこのお宅の3人のお子さんといっしょに、疲れた訪問者の方にコーヒーを出したり、お話したり、スタンプへご案内したり、ご主人からお話を伺ったりしていました。少し小高いところに建つそのお宅の目下には、たなびく入谷ゴールド。
静かな晴天のもと、たまの来訪者は、少し疲れてそれでも楽しそうな大人だったり、息を切らして目をキラキラさせて来る小学生だったり、近所のおばちゃんだったり、いろいろでした。
午後、2箇所目は「ひころの里」という場所。ここではいくつかのワークショップや展示がされていて、とても賑やかな縁がわでした。
とくに、今回イベントに参加するきっかけとなった乃村工藝社さんの「光の箱」の展示がありました。以前田代ジャパンで参加させて頂いた「光の箱」のワークショップをご縁に今回のイベントをご紹介頂きました。
(さかさ富士のようだと話題のさかさ光の箱)
(イベント前の数回のワークショップでつくられた光の箱は100個以上。きちんと整列されて、今回も暗闇の中とっても幻想的に輝いていました)
そんなかんじでのんびり充実した1日目。
そして2日目。この日は、縁側への導線設置から始まりました。オリジナルで手作りの導線を、子供の目線を気にしながら貼っていきます。
そして受付補助のお手伝い・・・と思ったら何やら、遠くの方から賑やかな音と掛け声が。
なんとこの日は、年に一度の八幡神宮「入谷打囃子」のお祭り当日でした。神社から神輿とともに、たくさんの人が出てきました。
(南三陸のゆるキャラオクトパスくんも工房のなかから出てきて、終始くるくる回転しながらお祭りを盛り上げていました。)
お祭りをちらっと見学しながら、受付。2日目は、通りすがりの人からここめがけてやってきた小学生の子達まで、地元の方から県外の方まで、午前中だけでたくさんの方がいらっしゃいました。
スタンプラリーの案内をしたり、ワークショップの持ち物を参加者に連絡したり、受付前の足湯のお湯を交換したりして午前は終了しました。
午後はフリーにしていただき、是非イベントを楽しんでいってと言って頂けたので、お言葉に甘えてテクテク。
(子供たちが撮った、がんばる南三陸の大人たちをテーマにした写真展。撮影者の子供に向ける、大人の柔らかい表情が印象的でした)
(小学生の子たちがつくった絵本。入谷の特産、蚕のキャラクターが多かったです。どれもほっこりするようなストーリーでした。)
(お昼は、地元の食材ばっかり「ばっかり茶屋」で頂きました。ここでしか食べられない豪華なお料理がとってもお安くいただけます。)
(八幡神宮から見下ろした風景)
改めて、参加者としてテクテクあるくと、魅力的な作品の数々に感動するのはもちろん、入谷の自然を全身で感じながら、子供達とさわぎながら、心身ともに癒されるのがわかりました。
是非来年も、参加させて頂きたいです。
(実行委員長の栗林さんと)
(乃村工藝社・浅野さんと実行委員ぐっちょんさんもいっしょに)
文章・写真:千原麻美